坐骨神経痛について　2021年8月

今日は少し脊柱管狭窄症による坐骨神経痛の患者さんの症例を述べたいと思います。
年齢65歳、男性、職業は建築設計事務所経営、若い時より腰痛があり10年前に腰痛の手術をしております。その時の病名は腰部の椎間板ヘルニアです。

現在、病院で脊柱管狭窄症と診断されており症状としましては右臀部痛及び右下肢痛が主症状であります。特に歩行時の痛み及びしびれ感が患者様が訴える症状であります。病院で「鍼でもしたらどうか？」と勧められご来院されました。

脊柱管狭窄症の特徴は歩行痛があり長い距離が歩けない途中で休憩すると楽になると言うような症状ですが、私が特に治療で意識している事は、体の前面部、特にお腹です。人は立ってる姿勢の時より歩く時の方が少し腰が反ります(狭窄部の圧迫が強くなる)。

前を見るためお腹が硬くなっていると歩くときに腰が反り(狭窄部の圧迫が強くなる)やすくなってしまうのです。もちろん体の前面部ですから大腿部前面及び胸部前面の筋肉も緩めるのが大切ではあります。それによって歩行時の腰の反り(狭窄部の圧迫が強くなる)を防ぐ事ができます。
治療では、もちろん痛みの強い臀部及び下肢の筋肉を緩める鍼と知覚障害改善のためお灸などもしますが、やはり全身治療が必要だと感じます。
この患者様は病院からの同意書をもらえる事が出来ましたので、鍼灸保険適用で通院されております。

患者さんは1週間に2回、2ヶ月で歩行の痛みが 10 → 3 へと軽減しました。脊柱管狭窄症は変形でありますので完全治癒と言うのはなかなか難しいですがこれ以上悪化しないように患者さんは現在も週一回の治療を継続しておられます。
病院で坐骨神経痛や椎間板ヘルニアと診断されても、投薬、湿布では中々改善されないケースが多く、手術が必要なケースもあります。
手術をされず保存的治療、リハビリをしていて、このような痛みでお困りの場合は是非、一度鍼灸治療も選択肢のひとつとしてお試しください。

京都鍼灸師会・鍼灸の保険について　2021年7月

7月に入り梅雨も本格化してきて雨が降る日も多くなってきました。そして残念ながら今年も祇園祭の巡行は中止になりましたね。
先週の日曜日に京都鍼灸師会の保健部の研修会がzoomでありました。これは京都で鍼灸の保険を取り扱うのに必ず必要な研修会です。東京本部からも保険本部長の小林先生も参加されてとても有意義な研修会になりました。ちなみに京都の保険部長の平野先生は日本鍼灸師会の保険副部長も兼任されていて心強いです。研修会の冒頭では京都の衆議院議員議、繁本護先生の今後のコロナ対策に関する考え方、国の情報を話されて勉強になりました。
話がそれますが今年京都の衆議院議員、伊吹文明先生が引退されます。今まで国民の健康の為どのようにして鍼灸師が関わっていけば一番良いのかという事で私達と一緒になって頑張って来られた先生が引退されるとの事、まだまだ頑張ってもらいたかったのですが残念です。日本の鍼灸師会にとっては大きな損失となるので本当に残念です。
今回の研修会の1番の変更事項は印鑑の撤廃です。色々と保険請求のやり方が変化していくのでいつも研修会に出席して行かないと大変です。

鍼灸の保険は、必ず医師の同意が無いと受けることが出来ません。
医師の同意書が無いとダメなのです。この同意書の紙は保険の受けられる鍼灸師の治療所にありますので鍼灸の保険を受けたい方は、この紙を持って医師に書いていただくようお願い致します。

健康ジョギングのすすめ　2021年4月

現在、趣味と健康の為に天気のよい日には夫婦で山科・北区・左京区を中心にランニング＆ウォーキングをし、程よくいい気分転換をしています。
今回挑戦する予定だったホノルルマラソンがコロナにより中止となりましたが、参加予定だった以前から継続して下半身を中心に歩く・走るという習慣をつけています。

運動前はしっかりウォーミングアップを行う必要があります。特に朝であれば筋肉や関節が固まっていることが多いので、肩周り、ストレッチ、股割り、足首、アキレス腱と、身体全体をほぐしてから始めることで血流がよくなり、故障防止につながります。
このジョギングのメリットはダイエットにも効果的で、運動開始から30分以上から脂肪燃焼の準備が始まるので、ゆっくりでも結構ですので歩き始めてから1時間以上継続してみてください。長時間歩く、走るための筋肉を動かすことは、筋力や筋肉量の維持・向上にも効果的です。そして、速さよりも「距離・時間」を重視することがポイントです。汗ばむ程度のペースで無理なく身体を動かし続ける事がよいです。
そして、運動前は時間や距離にかかわらず、水分補給を必ず行いましょう。スポーツドリンクや果汁100％のフルーツジュース、吸収の効率のよいバナナやゼリー状ドリンクなどがお勧めです。

▲夫婦揃って、サロモンのランニングシューズを購入しました。

未だにコロナ禍、緊急事態宣言で不便な生活を強いられ、うっぷんも溜まる日が多くなってきていると思います。近くの河川敷や山道を散歩することは、密を避けることができます。桜の時期は終了しましたが、これからは新緑が綺麗です。澄んだ空と風、太陽光を浴び、映りゆく季節を全身で感じながらトレーニング・体脂肪燃焼と身体の免疫力アップに、これからもウォーキング＆ランニングを継続していこうと思います。
そして、ジョギングはシューズさえあれば誰でも気軽に始めることができます。
健康意識を高めて個々の免疫力アップにつなげていきましょう！

ハリのある暮らし　2021年2月

【KBS京都　第二日曜日　夜10時放送　「ハリのある暮らし」】

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　現在、KBS京都で毎月第二日曜日、夜10時より、昔よく一緒に勉強させていただいた先輩、中村一徳先生がメインパーソナリティーとしてテレビに出演されています。

その名も「ハリのある暮らし」

　昔から中村先生は勉強が好きでいろいろな治療法に興味を持っておられたことを今思い出します。それととても英語が得意で学会などで英語の文章を発表されたり、カラオケなどでは英語の歌を歌っておられたことを今懐かしく思います。

　京都府鍼灸師会で私が役員をしている時はとても可愛がってもらっていました。
次回放送は2月7日です。東洋医学に興味のある方はいちどご覧になってください。
よろしくお願いいたします。

今年の目標としている事　2021年1月

【2021年1月1日　元旦鴨川にて】

コロナ禍で今、私たちがしなければならない事はできる限り手洗い、うがい、マスクをいつもする事です。それだけだと思います。そして自分がコロナに罹らない様に体を丈夫にさせることだと思います。
体力と食事と睡眠、それらに気をつけてこのコロナ禍を乗り越えていきましょう。

【新しい目標に向けて】

私事ですが、昨年1月から少しずつ目標に向かってやっている事があります。
それはハワイのパパルアハーフマラソンに夫婦で出場する事です。
皆様もご存知の通りホノルルマラソンといえばハワイの年末にあるフルマラソンですが4月にも同じ所が開催しているハーフマラソンがあります。
私は12年前に厄落としの為と思いホノルルマラソンに参加したことがあります。このホノルルマラソンがとても楽しかったので妻にも同じような事を体験させてあげたいと思い、ハワイでのパパルアハーフマラソンを思いついたのです。
ですが１０年ほどジョギングなどもあまりしていなかったので、昨年1月より少しずつ走れる身体づくりとして1週間に1回、1キロの歩行、3キロの歩行、5キロの歩行と重ね、昨年末にやっと5キロのジョギングが出来るようになりました。

～追伸～
残念なことに2021年、ハパルアハーフマラソンが中止になる事が決定致しました。
やっと5キロ程ジョギングが出来る様になってやる気も出ていたのにとても残念です！しかし、また頭を切り替えて夫婦で今後の目標を立て直し、前向きに取り組んでいこうと思います。
いつの日か安全、安心に大会に参加できる日を祈っております。