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当ホームページで案内させていただく、当院長・金田水英(ひで)の健康アドバイスです。
季節や流行などの背景と鍼灸・整骨に感する内容を中心に掲載させていただきます。
ちょっとした日々雑感として、お立ち寄りください。
坐骨神経痛の治療 2019年9月
【患者様】坐骨神経痛による左臀部の痛み
学生さんで現在4回生(年齢22歳・男性)の方が坐骨神経痛による、左臀部の痛みでご来院。痛みの原因は2週間前に友達と遊んでいて友達を抱っこした際に腰痛を発症、半年前に腰痛を発症して整形外科で坐骨神経痛と診断されているとの事でした。
その時は鍼灸院に1ヵ月通院して治癒したとの事です。現在は、大学4回生のため実習で1日中立っていることが多く、
痛めた2週間前より徐々に痛みは強くなっていて特に左臀部痛が強くなっているという状態です。
腰部の後屈痛(そる)は少ないが、前屈時(前かがみ)の左臀部の痛みが一番苦痛であるとの事で治療は左腰臀部の坐骨神経痛とし治療開始いたしました。
症状が徐々に強くなっているという事ですが、体の治癒力と悪化する力のバランスが崩れていて悪化する力が増してきて痛みが強くなっているという事です。治癒力をアップする為に痛みのある部の腰臀部に負担がかかりにくい様に左背部及び左下肢の筋肉を緩める事をします。
背中は広背筋、ツボで言うと腎兪、志室から肩の付近まで、臀部は腸骨稜付近から仙骨までの硬いところ、長野式療法で言うと屈伸3点のツボを使い、太ももの裏の痛みはツボというよりも痛い所、硬い所に鍼を浅く治療します。
1日目の治療は、筋肉へのアプローチよりも自律神経へのアプローチをメインに治療をしました。1回目の治療で左臀部の痛みが半分までに軽減したとの事でした。3日目の治療でほぼ痛みはなくなったとの事。年齢が若いこともあって早く治った患者様でした。
急な腰痛、坐骨神経痛でお悩みの方は一度、お気軽にご相談・ご来院ください。
坐骨神経痛の治療 2019年7月
【患者様】デスクワークによる坐骨神経痛、特に下腿外側(ふくらはぎ)
デスクワークによる、坐骨神経痛、特に下腿外側(ふくらはぎ)痛で女性の方(50代)がご来院。仕事は一日中パソコンを使われており、週に6日フルの座り仕事です。原因は不明であり、病院では加齢によるものと言われてご来院を決断されました。
半年前に左下腿部(ふくらはぎ)外側に痛みが出たようで、その後、両下腿部そして腰部と痛みが徐々に強くなって、病院で診察をしてもらい脊髄狭窄症と診断されました。湿布と投薬で6ヶ月が過ぎ、症状が改善されず、少し痛みが強くなったので鍼灸院へ来院されました。今までも腰痛になったことはあったが下腿部(ふくらはぎ)痛はなかったとの事です。
当院での治療は女性である点、あまり運動はされない点、中年期になる点などを考慮し、軽い刺激で特に自律神経で緊張している交感神経を緩めることに目的を置き、3回の治療を続けていただきました。
3回目の治療後、全体的な痛みは10から7へと軽減したとの事でしたが、左下腿部(ふくらはぎ)は痛みはまだ強く感じられておりました。時々あるのですが全体の痛みが軽減したせいで、一箇所が強く痛みを感じることがあります。
その為、左下腿部(ふくらはぎ)痛の軽減を目的し、左大腿部(太もも)後面下部外側の硬結部、ツボで言うと委中の外側上方の腓骨神経の分岐点に少し強い刺激で何度かアプローチしました。その後2回続けて同じ治療をしました。左下腿部(ふくらはぎ)の痛みは10から3にまで軽減しました。
現在は夕方になると腰部痛が強くなられることもあり、週に一回の治療を継続されています。
【患者様】事務職の方(年齢65歳)が坐骨神経痛でご来院いただきました。
事務職の男性(65歳)の方が3ヶ月前に腰部及び下肢、特に右足に痛みが出現、家の近くの整形外科へ通院されていましたが整形外科では脊髄狭窄症と診断され、薬及び湿布をもらい症状観察とのこと。その後電気治療などをするが症状は改善されず少しずつ痛みが強くなっているので当院に来院されました。
症状は腰部より右臀部及び右下腿部外則痛が1番辛いとのことでした。朝および夕方になると痛みが強くなり、長い時間歩くと痛みも強くなる、お風呂に入ると少し楽になられるという状態です。
いわゆる坐骨神経ラインに痛みが出現しています。整形外科では脊髄狭窄症と診断を受けているので脊髄狭窄症による坐骨神経痛と考え治療を行いました。脊部の猫背が強くなっているため、腰部の圧迫症状が強くなって痛みを感じているおよび坐骨神経痛になっていると考え、背部の治療と下肢分の治療を中心にしました。
腰部ももちろん治療を行いますが脊髄狭窄症の圧迫の変化が大きいと痛みが強くなることがあるので、初めての2、3回は、痛みが強い下肢を中心に、それと腰部に負荷をかけている背部を緩める目的で治療を行いました。
今回の患者さんは、3回で症状の半分ぐらいは軽減されたとの事。症状が出て短期間なので筋肉の硬くなっているのが弱かったのか早く症状が軽減しました。その後、約10回の治療でほぼ症状は改善されました。現在は脊髄狭窄症の進行をさせないために週一回の治療に来院されています。
腰痛、坐骨神経痛でお悩みの方は一度、お気軽にご相談・ご来院ください。
坐骨神経痛の治療 2019年4月
元号も「令和」となり暖かい日々が少し増えて来ました。
この時期、坐骨神経痛が多くなる時期でもあります。なぜこの時期に坐骨神経痛が多くなるかと言えば血液不足及びエネルギー不足といってもいいでしょう。
春になって暖かくなってくると冬の時より体の血液量が増え、エネルギー不足及び血液不足になるのです。
坐骨神経痛の痛みの原因には大きく分けて2つに分けることができます。
1つは炎症を起こすことによっての痛み、もう一つは血行障害による痛みです。
少しでも患者さん自身が坐骨神経痛の予防や症状軽減させるには、患者さんの坐骨神経痛の症状が前者か後者か把握しなければなりません。
まず判断するヒントですが炎症による坐骨神経痛は、何かをしたことによって痛みが出たのかです。例えば腰をひねったことにより痛みが出た、又はよく歩いた後に痛みが出た、又はギックリ腰になったなどの場合は炎症性の坐骨神経痛です。
もう一つは別に何もしていないのに痛みが出たと言う場合の坐骨神経痛です。多いのは後者の方だと思われます。
血行障害の坐骨神経痛の場合、冷やさないのが一番にはなるのですが、お風呂やサウナに入って温めた後の温度差のギャップによって痛みが強くなる事もあるので注意してください。
尚、血行障害の坐骨神経痛には、治療の一環として食事療法と運動量の軽減が必要ではないかと私は思っています。当治療院では炎症か血行障害かを把握してそれに見合った治療をしていきますのでまずはお気軽にご来院下さい。