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健康アドバイス

女性スタッフ治療コラム

女性特有の病気や悩み、冷え性からくる
肩こり・腰痛、ストレス等のコラムです。
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当ホームページで案内させていただく、当院長・金田水英(ひで)の健康アドバイスです。
季節や流行などの背景と鍼灸・整骨に感する内容を中心に掲載させていただきます。
ちょっとした日々雑感として、お立ち寄りください。

2014年 12月号 日本鍼灸師会全国大会に参加して 不妊治療にて

今回は、不妊治療を講義の題材にしておられた、不妊鍼灸ネットワーク協会会長、中村一徳先生のお話を少し掲載したいと思います。私ごとですが中村先生とは、京都の先生で昔、私が開業した20年前に一緒に勉強会をしていたことがありました。先生は勉強熱心で頭もよく、英語も堪能で西洋医学のことをよく理解された先生という印象がありました。今回、先生が主催されている不妊鍼灸ネットワークの内容とその講義、臨床発表などもありました。

特に面白かったのは、良い卵子を誘発させるために中村先生のところでなされている、三陰交と陰陵泉のパルス治療、それと体外受精時の子宮内膜に着床させるためのジリョウ(臀部の平らな骨(仙骨)にある上から2番目の凹没部分にあるツボ、お尻の中央に逆三角形の骨があり、その骨の中央から左右に2cmくらい離れたところのくぼみにあります。)の治療など、非常に勉強になりました。それと中村先生が今までの数多い臨床経験で三陰交での流産はないとの考え、昔から鍼灸の業界では妊娠してから三陰交はあまり使わないほうがよいといわれてきました。


ジリョウ(右)と三陰交(左)

妊娠しても約15%の割合で自然流産、体外受精の場合は、もっと確率が高くなります。逆に三陰交を使うことにより流産癖の人などの下半身の血流アップで予防にも使えるなどのことも言えると思います。よほどの強刺激を三陰交に与えない限りありえないと。私もそう考えております。
それともう一つ中村先生が言っておられた鍼だけではなくて、レーザー治療でも中周波治療でも、患者さんが良くなればいいじゃないですか、の点には私も同感に思います。中村先生は私と勉強会されていた時からレーザー治療も取り入れておられました。

今回の公演で少し気になる業界の話もされていました。
不妊治療専門とか美容鍼専門などで宣伝している治療院があって、もちろんすべてではないでしょうが、あっせん業者が関与していて一回の治療費が1万や2万という高い治療費になっているところがあるとの事、初めて知りました。
治療費は、全国平均が5,000円前後だったと思うのですが、確かに高い治療院は昔からありましたが、現在は患者の弱みに付け込み、業者が関与する時代になっているのですね。残念に思います。

2014年11月号 「日本鍼灸師会全国大会」に参加してきました。

日本鍼灸師会全国大会(岐阜県)に参加して
「スポーツバイオメカニクス」 講師:湯浅景元先生

スポーツバイオメカニクス

今回、3年ぶりに鍼灸の全国的な勉強会に参加して講義を受講してきました。
その内容を少しばかり掲載したいと思います。まず一日目の公演内容は、スポーツバイオメカニクス、訳すと運動生理学みたいな感じになると思うのですが、講師は中央大学の湯浅景元先生でNHKの「今日の健康」や「すこやか長寿」などに出演されていらっしゃるそうです。湯浅先生は今も中央大学のアイススケート部の顧問をされていますがご自身はスケートは滑れない、とのこと。
ではこの先生が何をするのか?というと浅田真央ちゃんが「3回転半するのにどれぐらいのスピードが必要か踏み切る足の筋肉が何キロの力がいるかなどを物理の公式を使って計算して出す」という事をなさっているようです。
ですからこのスポーツバイオメカニクスとはスポーツ動作や使う道具、競技などの特性を主に力学に利用する学問です。他にも短距離走の人はふくらはぎが上の方にある人の方が速く走れるそうで大学では足を見て短距離走の選手をスカウトするらしいです。 私たちの日常生活で使えるような知識も教えてくださいました。くしゃみの時には必ず両膝に手を当て前かがみになるように、経験のある人がいると思いますが、腰を痛めてしまったり首を痛めてしまったりするからです。ペットボトルの飲み方ですが顎を引いてペットボトルを持ち上げて飲むそうです。顎を上げて行きよい良く飲むと気管支に入りせき込むからだそうです。
湯浅先生はテニスの選手にウインブルドンまで行き講演したそうです。そして人の話を聞いて良くうなずく(首を上下させる)人は、すぐにもその癖はやめてくださいとおっしゃってました。やはり首の椎間を痛めやすいそうです。それと箱を持つときは、右側面と左側面を掴んで持ち上げるのではなく、箱の前と後ろで縦に持ち上げるほうが力学的に腰を痛めにくいとの事でした。
それと体重の重心のお話も面白く、人間の重心は普通、お臍の下ぐらいにあって体の中心にあるのが良いのですが、大概の人は左右、上下のバランスがうまくいっていないと言う内容です。重心が高い所にあると転倒しやすくります。体操選手は、上半身に筋肉を付け重心を高い所に持っていき、前に転倒しやすく(回転しやすく)しているそうです。体は左右の体重のかかり具合により、首、腰、股、膝、などに負担がかかるようになります。約5㎏以上左右差があると注意が必要とのことです。

左右のバランス体重


量り方は体重計を二つ用意し右足、左足と別々に乗せて量ります。私の場合、右足40㎏、左足35㎏でぎりぎりでした。当治療院では現在、待合に2つの体重計を置き、治療前と治療後に量ってもらっています。先日、ギックリ腰で治療前は20㎏の左右差があった患者さんが治療後には左右差がなくなったと喜んでおられました。
この運動生理学とはなかなか面白い学問ですが内容は難しく、湯浅先生の本を少し読もうと思いインターネットで検索したら湯浅先生の著書は沢山あってどれを読めばいいのかわからない位あります。何か少しずつでもと思い、今回は体の不調を改善するための症状別ウォーキングを購入しました。
またこの本を読み終えてから皆様に知っていただきたいと思った項目があれば当欄に参考として私の考えと内容を掲載いたします。