【症状】
坐骨神経痛とは、「症状」を示す表現であり、病名ではありません。坐骨神経とは腰椎と仙骨(腰の下部からお尻)から出る神経で、足の爪先まで続く一番長い神経と言われています。そして、この坐骨神経が背骨部分の途中で歪んだり、圧迫されてしまうと指先など体に痺れとして痛みがでます。これが坐骨神経痛です。この神経圧迫が起こりやすい部位が腰、でん部です。姿勢の歪みや背骨骨盤の歪みからくるものが殆どで、年齢性別に関係なく発症し、長時間座りっぱなしの姿勢や重いものを持ち上げる作業が多い場合は特に気をつけねばなりません。坐骨神経痛の酷い場合は寝返りをうつのも痛みを感じ、普通に歩けなくなるくらいにまでなってしまいます。
【当院の治療について】
坐骨神経の治療は基本的には、腰部と下肢の筋肉をゆるめる事、筋肉が緩むことによる血液循環の改善を目的に行います。
整骨の方では、ホットパックによる患部の温め、低周波治療器での電気治療、そして後療法によるマッサージ、最後にストレッチおよび徒手による特殊療法などにより、疼痛を収めていきます。
鍼灸治療の方は、局所的には、疼痛のある腰部や下肢に灸頭鍼(はりの上にお灸を乗せたもの)や電気鍼(はりにパルス電気を流す)ことにより、筋肉のゆるみ及び血液循環を改善します。
鍼灸の全身経絡治療では、坐骨神経痛は肝虚証と診断し血虚といいます。(血が足りませんねと言うことです。)そのため、血を動かす肝機能を良くしたり、血の中の水分不足を補うために腎機能を良くする全身調節治療をして、それから局所的な治療(灸頭鍼、電気鍼)になります。
「坐骨神経痛の原因について」
【原因】
主に腰部に起こる脊髄狭窄症、椎間板ヘルニア、梨状筋症候群、その他などでおこります。要するに腰部付近に起こる神経および血管の圧迫症状によるものなのです。
その圧迫しているのは、変形した骨、軟部組織(硬くなっている靭帯、筋肉)だったりします。
■腰痛と坐骨神経の違い
腰痛は、腰からおしりまで、坐骨神経痛はおしりや太もも又はふくらはぎまでしびれ痛みがおこります。腰痛と坐骨神経痛が一緒に出る場合もあります。
■下肢(おしりから下の足の事)の神経痛の種類
腰部から下肢への痺れには、何種類かに区別ができます。腰部と言う大きな駅があるのですがそこから目的地に向かって路線が違うのです。
▲上記画像をクリックすると大きな画像で確認いただけます。
一番大きい路線、坐骨神経路線です。この坐骨神経路線が一番多い疾患です。
腰よりおしりを通り太ももの後ろを通り膝下へ…それから枝分かれをして膝下の前、向う脛に行く路線とふくらはぎに行く路線と分かれていきます。
二番目の路線は、大腿神経路線、腰の方から太ももの前に痛み痺れが出る路線
三番目の路線は、閉鎖神経路線、太ももの内側から硬いに行く路線です。
大きく分けるとこんな感じになりますが、細かい神経、血管がありますから坐骨神経路線と大腿神経路線の間、太ももの横に痛みが出るタイプや色々とあるのです。
■(急性と慢性治)治療の考え方
急性か慢性によって治療全体の考えが少し違います。急性の場合は腰部捻挫や腰部ヘルニア等の為、炎症があったり損傷(傷口)があったりしますので患部(特に腰部)に関しては安静が必要になります。ですから特に手足を使った治療で体の緊張を取るような治療がメインになります。
慢性の場合は、患部そのもの、腰部だったり、おしりだったり、太ももだったり、直接、症状のあるところに治療していきます。これを間違えると治療後、痛みがきつくなったりします。
■鍼灸治療の方法
鍼灸治療は基本的に体の状態を全的に良くさせるのが目的です。その結果、自然治癒力がアップしてケガや病気が治る。また、治りやすくなるという治療法です。
ですから坐骨神経痛の様な疾患には、血行、造血を主とした肝経及び脾経の治療をするのがメインになります。鍼灸で筋肉、軟部組織の状態を調節して損傷部の回復を早期にさせます。
■鍼治療の方法
全身調節の治療には、深さ約1ミリぐらいの針を頭部、腹部、手足に治療し自然治癒能力をアップさせます。
痛いところの治療、いわゆる局所治療には、腰部及び下肢の硬いシコリのある所を治療します。硬くなったところの中もしくは下に神経や血管があるのでそれを緩めるのです。針の雀琢と言う手技を使って硬い所を取ったりします。
また鍼灸では経絡と言う道があり、いわゆる路線です。その路線を刺激することにより痛みやしこりを取る方法もあります。
■灸治療の治療
痛みのある部位に、温熱治療(あたたかい灸)をします。直接肌にはしませんのでやけどの心配はありません。それと灸頭鍼と言う手技では針と灸を同時に使って治療効果を高めます。
■鍼灸治療の良い点…他の治療と違う点
痛い部分に直接深部までアプローチできる点です。マッサージ、整体、カイロは、皮膚の上からしかアプローチできませんが鍼は深部まで硬いしこりまで直接刺激できることです。
それともう一つ、鍼灸では経絡と言う道があり、いわゆる路線です。痛い所と全然違う所に鍼をして痛みやシコリを取る方法です。遠隔治療と言うものです。患者さんは驚かれて、鍼はよく効くと言われる元になっているものです。
★肩こり・坐骨神経痛の動画です。(約4分)
大きく分けて腰だけ痛い人と腰と足まで痛い人と2つあります。
○腰だけ痛い人は
1、椎間関節性腰痛、2、筋・筋膜性腰痛、3、脊柱後方靭帯断裂症
4、変形性脊髄症5、姿勢性腰痛6、脊椎すべり症7、脊椎圧迫骨折など
○腰と足まで痛い人は
1、椎間板ヘルニア、2、脊柱狭窄症、3、梨状筋症候群、
4、変形性脊椎症、5、脊椎すべり症など
2つで重複するものはありますが簡単に言いますと
○腰だけは痛い人はー特に椎間関節性腰痛、筋・筋膜性腰痛、姿勢性腰痛などで筋肉を包む筋膜や筋繊維の損傷、あるいは椎間関節の捻挫です。何気ない動作で起こる事もありますが、日常の不自然な身体の使い方によって筋肉に慢性的な疲労が溜まって、日ごろの動作でもそれが引き金となって痛みが出るのです。
なぜあんなに激痛なのか。それは損傷した筋肉は大きくないのですが腰部にかかる負担は体重60㎏の人で約5倍の300㎏ほどの負荷がかかるといわれています。ですから指のささくれみたいな傷でも300㎏で引っ張られると激痛になるのがわかると思います。
○腰と足まで痛い人はー特に椎間板ヘルニア、脊柱狭窄症、脊椎すべり症などで腰椎周囲の疾患が原因となって、大腿部や下腿部・足部の灼熱感を伴う痛みやしびれ、感覚の鈍麻、筋力の低下などが起こる事があり、この症状を坐骨神経痛、大腿神経痛と呼びます。
ですが「椎間板ヘルニア」あるいは「坐骨神経痛」と診断されても、神経痛ではなく、筋肉のトラブル(硬くなったり炎症が起こったり)で早期に改善する事も多々あります。
ちなみに東洋医学では腰痛を
■ギックリ腰は肝虚か腎虚が多い ■朝起きた時に腰に板が張り付いた感じや腰が抜けるような感じは腎虚が多い ■腰がだるいまたは雨の降る前に悪化するのは脾虚が多い ■風邪の後で起こる腰痛は肺虚か脾虚が多い ■坐骨神経痛は基本的に肝虚が多い |
この様な考え方がされています。
みなさんも思い当たるものがあるのではないでしょうか。
■急性腰痛(ギックリ腰)について
ギックリ腰(腰部捻挫)は、急激な動作や不安定な動きによって腰部の筋肉、関節、椎間板に負担がかかり、急激な痛みや運動制限が生じる状態を指します。
急性腰痛は突然に発生し通常、急激な運動や怪我、持ち上げる動作などが原因で、筋肉のひずみ、椎間板の損傷、神経の圧迫などがあります。
これはしばしば激しい痛みで通常は数日から数週間で改善していきます。なぜならば急性腰痛は怪我の一種で必ず傷口と熱感を伴うからであります。
ですので治療は「安静にして傷口を大きくしない」が大切です。
そして冷やして熱を取る事が大切になります。病院では冷湿布と鎮痛剤、そして牽引治療などをされる所がありますが牽引治療に関しては急性にはどうかと私は思います。
当院の鍼灸治療では主に急性の場合は患部のアプローチは極力弱い刺激に致します。
何故なら安静、消炎がメインになるからです。やたらに患部を動かしたり強刺激すると傷口が大きくなったり炎症が強くなったりするからです。当院は激痛による全身の筋緊張を緩める事によりリラックスさせて消炎作用と鎮痛作用の促進を約1週間は行います。その後の治療は患部への傷の再生をメインに考えて治療致します。
■慢性腰痛について
慢性腰痛は長期間にわたり持続する腰痛のことで椎間板ヘルニア、脊椎の変形、筋肉の弱点、血行障害、慢性的な炎症などがあります。
腰の痛みが少なくとも12週間(3ヶ月)以上続く場合に慢性と見なされることがあります。
慢性腰痛は持続的な不快感や痛みが特徴で、急性腰痛よりも症状が複雑であり日常生活にかなりの影響を与えてしまいます。
慢性腰痛の場合は腰部の損傷が大きい、例えば狭窄の変形、ヘルニアが大きいなどの場合を除き基本、血行障害メインです。そしてもう一つは長い間痛みを感じていたせいで痛みを感じる神経が敏感になって痛覚を感じる神経が多くなってしまった事です。常に疼痛を感じると訓練され、それは頭に痛みを直接アプローチするので患部の状態は良くなってきても痛みが軽減しません。ですので慢性腰痛の場合は出来るだけ痛みの時間を短くするのが一番大切ではないかと私は思います。
当院では慢性腰痛の患者さんこそ治療期間(3ヶ月間)では無しに
治療回数(短い期間に多く治療する)であると言っています。
治療に来て痛みの少ない日を多くする、これが一番の早道ではないでしょうか?
当院のそれぞれの腰痛に対する鍼灸治療の方針です。
ご参考いただけますと幸いです。
坐骨神経痛・腰痛でお悩みの患者様
40代の男性の方が背中側の腰痛(胸腰筋膜痛)が中々取れない、という事でご来院。
普段から適度にウォーキングやスポーツの運動はされていますが、お手伝いで丸一日肉体労働をされ胸腰筋膜に過度の負担がかかったのが原因とのことです。元々普段の生活からも座り方や歩くクセで左腰部に負荷がかかる姿勢が続き、その部位が傷みやすい、疲れがたまりやすいとも仰っていました。
治療は足先から頭部まで全身の左右バランスを整える目的と腰痛に効く膝裏の中心にある委中(いちゅう)のツボなど、疲れがたまると凝り固まってくる場所へ鍼を行いました。
人間は痛む箇所が痛くならないよう、知らず知らずのうちに周辺の筋肉が少しずつカバーしています。 それらのカバーしている部位のケアも行いながら、主訴の症状改善を見込んで治療していきます。
当院はホルミシス療法 …「すべての物質は、少量であれば刺激し、適量であれば抑制し、多量であれば殺傷する」の考え方を取り入れた考えで小さな刺激で健康促進し「Hari.Quー」(予防的継続鍼灸)では治療の時よりも弱い鍼の刺激を行なって体が良い状態をキープ維持する、という目的で治療させていただいております。
2024年2月
今回の坐骨神経痛患者は、山科区の男性の49歳の患者様です。不動産の社長をされており、慢性的な腰痛をお持ちでした。私の臨床的に感じた事ですが坐骨神経痛は男性が多い様に思います。年齢的にもガタが来やすく男性更年期的も関係するかもわかりません。
10日前に趣味のゴルフに行かれ、車を降りる際に腰に痛みが出たとの事でした。その後ゴルフを続けるも、徐々に痛みは腰、お尻、右太ももと痛み出し、翌日、朝から痛みが強いので近くの整形外科に行ってレントゲン写真を撮ってもらうと坐骨神経痛と診断され、
痛み止めの薬と湿布をもらい帰宅されました。
症状があまり変わりがないのでご来院。
5年程前にも同じような腰痛があったがその時は早く治ったとの事。
今回は、私達術者はレントゲン、MRIなどの検査機器はありませんので、坐骨神経痛かどうかの判断をするために必要な徒手検査を致しました。
少々専門的になりますが
■棘突起(きょくとっき)叩打(こうだ)テスト
■下肢伸展挙上テスト
■ラセーグテスト
(患者様を平らな場所にあお向けにし、膝を伸ばした状態で片足を30度以上上げていきます。この時に患者が痛みを感じているかどうか)
■ガワース・ブラガード徴候
■ボンネットテスト
・上殿神経域圧迫テスト
・大腿神経伸展テスト
・ケンプテスト、場合によっては腱反射
■知覚テスト
■徒手筋力検査 などがあります。
今回は陽性だったのは下肢伸展挙上テストと少し知覚テストで反応がありました。
患者問診、徒手検査を考慮し腰部捻挫による坐骨神経と考え治療をしました。まだ損傷してから10日程なので深部の炎症及び損傷は治っていないので、腰部の治療は皮膚表面の疼痛を緩和させる事と下肢の坐骨神経ラインの筋肉の弛緩を目的に2週間ほど治療をし、その後腰部へのアプローチも多くしました。椎間部の損傷は少なかったので1ヶ月半でほぼ坐骨神経痛は完治いたしました。ただ腰部損傷は繰り返しされて形が変わってきていて慢性的になっているので常に腰部の緊張を起こさぬ様に1週間に1回、現在も治療に来られています。
急な腰痛、坐骨神経痛でお悩みの方は一度、お気軽にご相談・ご来院ください。
2022年11月
60代男性の方で病院で脊柱管狭窄症と診断され、その後、1年経過し(東山区から)ご来院。現在の一番の症状は両足底の違和感(ゼリーの上を歩いている感じ)で、歩行が不安定で怖く感じているとのこと。念のため、脳疾患の疑いもあり病院にて診察、問題は無しでした。
当院の治療は、腰から下(腰、臀部、太もも、ふくらはぎ)の鍼灸治療を週3回続けていただき、1ヶ月後位から症状は軽減、治療開始から3ヶ月経過する頃には、7割方症状が軽減、歩行も以前より大分とスムーズになられました。
足底部の違和感は脊柱管狭窄症により下肢の筋肉が固くなり、血管神経圧迫が原因では、と思います。腰下肢の筋緊張緩和を目的に、現在も週2回、治療を継続中です。
2022年8月
50代男性の方が坐骨神経痛にてご来院いただきました。
原因… 3日前に家族と比叡山に登り、山から降りぐらいから少し痛みが出現、今までも何回か右の坐骨神経痛と病院で診断されたことがあり、最近ここ1年ぐらいは痛みは出ていなかったとの事です。
治療法… 3日続けて部分的鍼治療をする、2番鍼の寸6で腰から右臀部への電気鍼
経過… 1回目の治療で10の痛みが5に、2回目の治療も前回と同じ治療、痛みは2に軽減。
治癒…
3回の治療でほぼ痛み消失
考察ー今回は山登りでの筋疲労による筋緊張が原因でこれまでの腰痛の原因でもある神経、血管への絞扼が出現と判断、筋肉へのアプローチのみでも痛み消失に繋がったと思われます。
それと早期に治療に来られたので3日間治療を続けた事が早く痛みが消失した事につながったと思われます。
その後は全身治療を2週間に1度、健康維持のトレーニングの一環としての「Hari.Quー」と言う鍼灸の考え方を理解していただき継続せれていだだいております。
急な腰痛、坐骨神経痛でお悩みの方は一度、お気軽にご相談・ご来院ください。
2022年6月
学生さんで現在4回生(年齢22歳・男性)の方が坐骨神経痛による、左臀部の痛みでご来院。痛みの原因は2週間前に友達と遊んでいて友達を抱っこした際に腰痛を発症、半年前に腰痛を発症して整形外科で坐骨神経痛と診断されているとの事でした。
その時は鍼灸院に1ヵ月通院して治癒したとの事です。現在は、大学4回生のため実習で1日中立っていることが多く、
痛めた2週間前より徐々に痛みは強くなっていて特に左臀部痛が強くなっているという状態です。
腰部の後屈痛(そる)は少ないが、前屈時(前かがみ)の左臀部の痛みが一番苦痛であるとの事で治療は左腰臀部の坐骨神経痛とし治療開始いたしました。
症状が徐々に強くなっているという事ですが、体の治癒力と悪化する力のバランスが崩れていて悪化する力が増してきて痛みが強くなっているという事です。治癒力をアップする為に痛みのある部の腰臀部に負担がかかりにくい様に左背部及び左下肢の筋肉を緩める事をします。
背中は広背筋、ツボで言うと腎兪、志室から肩の付近まで、臀部は腸骨稜付近から仙骨までの硬いところ、長野式療法で言うと屈伸3点のツボを使い、太ももの裏の痛みはツボというよりも痛い所、硬い所に鍼を浅く治療します。
1日目の治療は、筋肉へのアプローチよりも自律神経へのアプローチをメインに治療をしました。1回目の治療で左臀部の痛みが半分までに軽減したとの事でした。3日目の治療でほぼ痛みはなくなったとの事。年齢が若いこともあって早く治った患者様でした。
急な腰痛、坐骨神経痛でお悩みの方は一度、お気軽にご相談・ご来院ください。
2019年7月
デスクワークによる、坐骨神経痛、特に下腿外側(ふくらはぎ)痛で女性の方(50代)がご来院。仕事は一日中パソコンを使われており、週に6日フルの座り仕事です。原因は不明であり、病院では加齢によるものと言われてご来院を決断されました。
半年前に左下腿部(ふくらはぎ)外側に痛みが出たようで、その後、両下腿部そして腰部と痛みが徐々に強くなって、病院で診察をしてもらい脊髄狭窄症と診断されました。湿布と投薬で6ヶ月が過ぎ、症状が改善されず、少し痛みが強くなったので鍼灸院へ来院されました。今までも腰痛になったことはあったが下腿部(ふくらはぎ)痛はなかったとの事です。
当院での治療は女性である点、あまり運動はされない点、中年期になる点などを考慮し、軽い刺激で特に自律神経で緊張している交感神経を緩めることに目的を置き、3回の治療を続けていただきました。
3回目の治療後、全体的な痛みは10から7へと軽減したとの事でしたが、左下腿部(ふくらはぎ)は痛みはまだ強く感じられておりました。時々あるのですが全体の痛みが軽減したせいで、一箇所が強く痛みを感じることがあります。
その為、左下腿部(ふくらはぎ)痛の軽減を目的し、左大腿部(太もも)後面下部外側の硬結部、ツボで言うと委中の外側上方の腓骨神経の分岐点に少し強い刺激で何度かアプローチしました。その後2回続けて同じ治療をしました。左下腿部(ふくらはぎ)の痛みは10から3にまで軽減しました。
現在は夕方になると腰部痛が強くなられることもあり、週に一回の治療を継続されています。
上記のような腰痛、坐骨神経痛でお悩みの方は一度、お気軽にご相談・ご来院ください。
2019年7月
お仕事は基本的に事務職の方(男性・65歳)が坐骨神経痛で来院されました。
3ヶ月前に腰部及び下肢、特に右足に痛みが出現、家の近くの整形外科へ通院されていましたが整形外科では脊髄狭窄症と診断され、薬及び湿布をもらい症状観察とのこと。その後電気治療などをするが症状は改善されず少しずつ痛みが強くなっているので当院に来院されました。
症状は腰部より右臀部及び右下腿部外則痛が1番辛いとのことでした。朝および夕方になると痛みが強くなり、長い時間歩くと痛みも強くなる、お風呂に入ると少し楽になられるという状態です。
いわゆる坐骨神経ラインに痛みが出現しています。整形外科では脊髄狭窄症と診断を受けているので脊髄狭窄症による坐骨神経痛と考え治療を行いました。脊部の猫背が強くなっているため、腰部の圧迫症状が強くなって痛みを感じているおよび坐骨神経痛になっていると考え、背部の治療と下肢分の治療を中心にしました。
腰部ももちろん治療を行いますが脊髄狭窄症の圧迫の変化が大きいと痛みが強くなることがあるので、初めての2、3回は、痛みが強い下肢を中心に、それと腰部に負荷をかけている背部を緩める目的で治療を行いました。
今回の患者さんは、3回で症状の半分ぐらいは軽減されたとの事。症状が出て短期間なので筋肉の硬くなっているのが弱かったのか早く症状が軽減しました。その後、約10回の治療でほぼ症状は改善されました。現在は脊髄狭窄症の進行をさせないために週一回の治療に来院されています。
腰痛、坐骨神経痛でお悩みの方は一度、お気軽にご相談・ご来院ください。
2019年6月