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女性スタッフ治療コラム

女性特有の病気や悩み、冷え性からくる
肩こり・腰痛、ストレス等のコラムです。
女性お一人様でも安心してご来院下さい。
女性スタッフが在籍しています。

健康アドバイス

 

・「女性特有の症状に注意しながら、いつまでも健康で生活したい!」
・「鍼灸院? 接骨院ならイメージがあるけど、女性一人でちょっと不安…」
・「鍼灸って、実際にどのような症状に効くのか、教えてほしい。」

そんな働く世代の女性や、スポーツに励む学生さん、妊婦さん、主婦の方、子育て中のお母さんなど、女性特有のカラダの健康と鍼灸治療に関する内容について当コラムでは記載していきます。
少しでも女性にとって鍼灸治療を身近に感じていただき、健康な日常生活を楽しく送っていただけるきっかけになれればと思います。
当ページは「ひで鍼灸整骨院」の女性スタッフコラムとしてご案内致します。

 

女性スタッフコラム2016女性スタッフコラム2015

 

2015年12月 肩関節周囲炎

こんにちは。
11月末から急に寒くなり始め、風がずいぶん冷たくなりましたね。
関西でも初雪を観測したところがあるとか、レッグウォーマーや腹巻きなど、身近なところから対策をしていきましょう!

さて、今回は肩の痛みについてお話しようと思います。
肩の痛みといっても肩こりではなく一般的に”四十肩”や”五十肩”といわれる
肩関節周囲炎」です。

肩こりと四十肩(五十肩)はどう違うのかというと、肩こりは筋肉の疲労、そして四十肩は関節の炎症です。もう少し詳しく言うと、筋肉を結ぶ腱や、関節の動きを滑らかにするための滑液包の炎症や石灰沈着などです。
四十肩には「40歳代以降に好発し、”肩の痛み”や腕が挙がらないなど症状が起きる、はっきりとした原因のない症候群、四十肩とも言う」と定義があります。
よく使う利き手側に起こるとも限らず、運動習慣による痛みの発生頻度に違いも特にありません。
ですが、スポーツや仕事などで肩関節を酷使し過去に痛めたことのある人は四十肩や五十肩になると治りにくい傾向にあると言われています。

四十肩・五十肩になると、腕をねじったり上げ下げすると肩に痛みが起こり、思うように動かせなくなります。そのため、シャツを着る、髪を結う、帯を結ぶなどの動作がしづらくなります。特に関節内や滑液包に石灰が沈着している場合、激しい痛みが起こります。
また、肩の背中側を手で押してもあまり痛くありませんが、肩の胸側を押すと強い痛みを感じるのが特徴です。

肩こり」は生活しにくくはなりますが、生活動作(立ったり、座ったり、洗濯ものを干したり、重い荷物を持ったり)に支障をあまりきたしません。
肩痛」は生活動作への支障をきたすことが多く、放っておけないほどの痛みです。

痛みが出た時の対処法ですが、捻挫や寝違いと同じく、何もしてなくてもズキズキと疼くような痛みの間(急性期)は安静にして冷やしてください。
ズキズキ感が落ち着き、動かしにくい、動かした時に痛みが出る、という場合(亜急性~慢性期)は温めて血流を良くしてあげます。お風呂で温めるのももちろんですが、タオルをお湯で濡らして、電子レンジで1分ほどあたためて使うのもオススメですし、肩関節の可動域を上げるためのストレッチや運動などもオススメです。

四十肩は何もしなくても半年~1年ほどで痛みは治まります。
ですが、放っておくと治る期間の目安も自分ではわかりにくく、肩の可動域も元に戻りにくい場合があります。そのような場合は、鍼治療と合わせて正しくストレッチや運動などをすることをオススメします。

冷やす、温める、ストレッチの時期などわかりにくい場合はご相談ください。

これから一気に寒くなり、肩だけでなく、硬さや痛みが出てくることが増えてくると思います。どんな疾患に対してもまずは身体を冷やさないことが大切です。
お腹はもちろんですが、首、手首、足首など”首”のつくところを温めて痛みの起こりにくい身体をつくりましょう!

 

2015年11月 自律神経について vol.2

こんにちは! 11月になりましたね!
紅葉やライトアップのポスターをよく見るようになりました。
みなさんはどこかに行かれるのでしょうか?? 本格的な冬が近づいています。
寒さに負けず、楽しく過ごせるように私もたくさん工夫をしていこうと思っています。

今日は前回に引き続き、自律神経のお話です。
今日はなぜ鍼灸治療が自律神経系の症状に効果的なのかというお話をしたいと思います。

前回(10月)、自律神経は交感神経と副交感神経とのバランスが大切だということをお話させていただきましたが、内的、または外的ストレスを受けることによってその切り替えがうまくいかなくなっているのです。
そのあらゆるストレスを感じ、認識するのはすべての神経系のスタート、です。

自律神経は脳からの指令を身体の各部に伝える役割をしており、自律神経のバランスが崩れることにより起こる症状は自律神経自体が悪くなったとは言いきれないのです。

どういうことかといいますと、神経とは、電気のコードのようなもので、それ自体が命令を発することはありません。
命令を発するのはあくまでも脳や中枢なのです。
脳の働きが十分でないと、誤って発した命令を自律神経が伝達することで様々な症状が出るのですね!

そこで、鍼灸の治療がどう働くのか??
鍼灸治療とは、身体にはりやきゅうをすること、つまり刺激療法です。

手や足などのツボにはりやきゅうをすることで、その刺激が脊髄を通り脳へと伝わることで、脳がβエンドルフィンという快楽物質を放出します。
この快楽物質は、わくわく感や前向き感、ポジティブな感情を生み出してくれます。この感情が出ることにより、イライラや無気力、沈んだ気持ちを解消してくれるのです。
そして痛みを改善するよう働きかけてくれます。

また、脳に対して刺激をすることで、脳の働きが活性化され、ストレスに対する適応力が上がると言われています。
たとえば、以前ならイライラしたり不快な思いをしていても、うまく受け流すことができるようになります。
ストレスに対して強くなった状態になりますね。これも鍼灸治療の大きな特徴といえます。

そのため、症状がなくなっても、未病(予防)治療や健康維持のために鍼灸治療を継続されることをおすすめしています。

肩こりや腰痛などの症状で、局所だけでなく、全身のツボを使って治療を勧めていくとお話したことがありましたが、身体は心ともつながっています。
内的、外的ストレスの蓄積が身体に影響するのであって、どれかひとつというわけではありません。
どこも悪くないのに身体の調子が優れない、イマイチすっきりしない、そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか?

悪いことを考えるとそちらに流れやすい、とよく耳にしますが、反対に少しのきっかけで好転していくこともたくさんあります。そんな小さなきっかけになればと思います。

 

2015年10月 自律神経について vol.1

こんにちは。
朝晩の冷えが本格的になってきましたね。体調を崩されてはいないでしょうか?
今月からは、治療院でもこちらでもよく” 自律神経 ”という言葉を出しますが、
その自律神経障害になぜ鍼灸が有効なのか?というお話をしていきたいと思います。
今月はまず、自律神経とはどういうものなのか、というお話をします。

 

神経系は大きく、「中枢系」と「末梢系」に分けられます。
「中枢神経」とは、脳と脊髄のことです。
そこから出てくるヒモのような神経繊維の集まりが「末梢神経」。
ここからさらに、「体性神経」と「自律神経」に分けられます。

「体性神経」は、「感覚神経」と「運動神経」から成り立っています。
痛みや寒さを感じる「感覚神経」と、運動するときに手足の筋肉を動かす「運動神経」は、人間が自覚的にその働きをとらえたり、意思によって支配したりすることができます。

そして、「自律神経」です。
これは前回もお話しましたが、「交感神経」と「副交感神経」から成り立っています。
さきほどの「体性神経」と違い、「自律神経」は意思とは無関係です。

反射的、自動的に働くので「自律神経」と呼ばれているのです。
「自律神経」は、胃や腸の働きや心臓の拍動、代謝や体温の調節など、人間が生命を保つうえで、欠かせない働きを担っています。

 

交感神経は昼の神経と表現されるように、目覚めている時、興奮している時に優位になる神経です。

そしてその反対が副交感神経、夜の神経です。
眠っている時やリラックスしている時に優位になる神経です。

交感神経と副交感神経どちらかが強ければいいというわけではありません。どちらかに偏るのではなく、バランスよく、1日の中で必要な時にしっかり働かせることがとても大切です。

 

そしてこのふたつの神経のバランスが崩れた時、身体の不調を感じるのです。

その不調に大きく関わるのが血液のめぐりです。

血のめぐりと自律神経の関係ですが、交感神経と副交感神経のどちらも、極端に優位な状態になると、血のめぐりは悪くなります。

血管は収縮しすぎず、かつ、弛緩しすぎないという中程度の状態がいちばんです。
つまり、適度の緊張とリラックスというバランスのとれた状態が、血液のめぐりにも良いのです。

ストレスのかかった生活が多い現在では、交感神経のほうが極度に緊張している方がとても多いです。ですので、バランスを少しでも真ん中に戻すために、リラックス、つまり副交感神経を優位にすることを心がけてください。

好きな音楽、香り、もちろんお風呂や睡眠など、ご自身のリラックスできる環境を積極的につくることで身体も心も安心します。

リラックス方法はそれぞれですので、いろいろな方法を試してみてくださいね。

それでは、次回は自律神経と鍼灸についてお話したいと思います。

 

2015年9月 便秘について

こんにちは!
9月に入り暑さも落ち着き、過ごしやすい季節になりました。
秋といえば、読書の秋スポーツの秋行楽の秋、そしてやっぱり食欲の秋ですよね!
おいしいものを美味しく食べるには、身体にとって良い状態を保つことが大切です。
そんな今月は、女性でお悩みの方も多い便秘についてお話します。

まず、便秘のとはどういった定義があるのでしょうか?
それは、”自分で満足できる排便がない状態”のことです。

一般的には、1日1回スムーズな排便があり、排便後スッキリすることが良いとされていますが、毎日排便がなくても、すんなり出て排便後すっきりするという方は便秘ではありません。
では反対に、5日以上排便がなく、便が硬くなってなかなかでない。または、毎日排便があるのに残便感がありすっきりしない、などの症状の場合便秘である可能性が高いです。
また便秘の反対にあるのが下痢と思われていますが、どちらも同じ便通異常で、中には、同じ原因から便秘と下痢を繰り返している人もいます。

原因は様々ですが、便秘が続くと気分が悪くなり、食欲も落ちていきます。そうなるとつい便秘薬を服用してしまいがちですが、それが良くないことはみなさんご存知ですよね?

実は、便秘は、自律神経の調節、つまり生活環境を見直すことで解消されることがとても多いのです!

自律神経のバランスが崩れることでなぜ便秘が起こるのでしょうか?

便をスムーズに出すには、腸の蠕動(ぜんどう)運動がとても大事です。その蠕動運動を支配しているのが自律神経のひとつ、副交感神経なのです。自律神経が乱れている人の多くは、副交感神経の働きが低下しています。このため、蠕動運動も不活発になり、便秘が起こるのです。逆に、副交感神経の働きを高めてあげると、蠕動運動も活発になり、腸内環境が整います。すると、さらに副交感神経の働きが高まります。この好循環によって、便秘が解消する方向に向かうのです。

この副交感神経を活発にするには、交感神経との切り替えをしっかりつけることが大切です。

その切り替えの鍵となるのが、太陽光朝食です。起床時にはカーテンを開け、太陽光を浴びて体内時計をリセットします。これは人工の光ではリセットされないため、太陽の光を浴びることが大切です。そして自律神経の働きを作動させるためなら、朝食では何を食べてもかまいません。バナナ1本にヨーグルトという朝食でも十分です。あくまでも朝食をとる習慣をつけることが大事なのです。

もちろん、それだけでなく生活習慣を見直すことも重要です。

⚫︎三食食事をしっかり取る
最近では、ダイエット(特に食べない系のダイエット)や少食により、食事(特に便のもととなる食物繊維)そのものの量が減っているため、いい便が作られないことがあります。
野菜や豆類、乳製品、海藻、果物などに含まれるオリゴ糖や食物繊維を積極的に摂りましょう!

⚫︎水分をしっかり摂取する
水分が不足すると、便が固くなってしまい、出すことができず便秘になります。水分をしっかりとって便秘の解消を促しましょう。

また、生活環境の変化による精神的ストレスなどの影響を受けやすいのも便秘の特徴です。
便秘に気を取られすぎて悪化することも少なくありません。
腸の動きを促すお灸や、自律神経の調節などの鍼灸治療も行っていますのでお悩みの方はご相談ください。
腸を優しく刺激するマッサージや便秘に効くツボもお教えしますよ(^^)
せっかくの食欲の秋、体内環境を整えておいしいものをおいしくいただきましょうね!

 

2015年8月 夏バテについて

こんにちは! 8月に入り、とうとう夏本番ですね!
海、花火、スイカ、かき氷、、私は夏が大好きなので、セミの鳴き声を聞きながら毎日ワクワクしています!とはいえ、暑い日が続いています。体調はいかがでしょうか?
夏本番の今月は、夏バテについてお話をさせていただきます。

暑い、、食欲がない。
なんとなく疲れる、夜眠れない。
このちょっとした症状がまさに夏バテですが、夏バテはなぜ起こるのでしょうか?

夏バテの大きな原因は、自律神経の乱れといわれています。
そもそも自律神経は、自分の意思では調節できません。
暑さを感じた時に汗が出るように毛穴を開いたり血管を広げて体温の調節をしますが、外の温度と室内の温度の差が大きいと、その環境を把握できずに乱れてしまうのです。

夏バテの症状は他にもあります。
胃腸の不調による下痢や便秘、吐き気や頭痛などです。
冷房の効きすぎた室内に長時間いることで血液のめぐりが悪くなり、身体へ栄養がまわらなくなると、頭痛が起こります。

また日中外にいることが多い場合は、体温を下げるために汗をたくさんかきますよね。
その時、汗(水分)と一緒に塩分やミネラルも失われてしまいます。
塩分やミネラルが足りなくなると、内臓の動きが鈍くなり食欲が落ちてしまいます。
食欲が落ちてしまうと暑さに対抗する体力がなくなり、疲れやすくなってしまうのです。

室内との温度差が5℃以上にならないことが理想と言われていますが、ここ数年は35℃を超える日も続き、室内温度を高めに設定していても5℃以上の温度差は出てくることがあります。そんな時は直接冷風が身体にあたらないようにするなどの工夫をしてできるだけ冷やしすぎないよう心がけてください。

また夏バテの予防には、睡眠と食事がとても大切です。しっかり食べることも大切ですが、たくさん食べられない時は、冷たいものよりも栄養価の高いものを積極的に取ってください。
玄米、豚肉、お豆、山芋、そしてうなぎもとてもいいですよ!水分も一度にたくさん摂らずに、ゆっくり摂るようにするといいです。

そして、自律神経の調子を整えるツボもあります。足の裏の真ん中より少し上のくぼんだところにある湧泉(ゆうせん)というツボです。疲れも早く取り除くことができますので、親指の腹で少し痛みが感じる程度の強さでゆっくり押してみてください。

もし疲れやすく眠れないなどの症状が続いた時は、無理をせずにご相談ください。

暑さに負けず、元気に夏をエンジョイしましょうね!

2015年7月 偏頭痛について

こんにちは。
1年の半分が終わり、7月からは早くも後半に突入ですね!
もうしばらく梅雨時期が続きますが、体調は崩されていないでしょうか?

今日は、先月に引き続き頭痛のお話です。先月ご紹介した2種類のうちの「偏頭痛」をお話したいと思います。
偏頭痛は特に女性に多く、悩まれている方もとても多いと思います。
そもそも偏頭痛とは、頭の血管の拡張により起こる頭痛です。そのため、ズキズキと脈を打つような激しい痛みが起こります。頭の片側または両側に起こると言われていますが、ひどい場合は頭全体にまで痛みが広がり、光、匂い、音でも悪化し、吐き気や嘔吐も伴うとても辛い頭痛です。
また、「緊張型頭痛」で軽減するとされる入浴も悪化の要因になりますので要注意です。そしてもうひとつ、偏頭痛には前兆があります。痛みの出る30分~数時間前から目の前がチカチカしたり、音や匂いに敏感になると言われています。中には甘いものを食べたくなったり、体がむくむなどの症状を感じる方もおられます。
「緊張型頭痛」と違い、ストレスからの解放時に痛みを感じやすいため、仕事後や緊張状態が続いた後などに起こりやすくなるのも特徴です。 やっと仕事が終わってお出かけ!という時に痛みが出てくる、、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、私も小学生の頃から偏頭痛持ちで、この辛さは痛いほどわかります。 寝不足でも痛むのに、寝すぎても痛む。。本当に厄介ですよね。ですが、最近は痛みの頻度も少なくなっています。 私はもともと水分をあまり取らなかったのですが、積極的に取るようにし、野菜中心の生活に変えました。
個人差はありますが、これは本当にオススメです! 大豆類や牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、ほうれん草などの緑黄色野菜も予防に効果があると言われています。 偏頭痛に限ることではないですが、ストレスなくすごすことがとても大事ですので三食おいしく食べて規則正しい生活を送るよう心がけることが何よりの予防です。

どんな症状も疑問に思ったことがあればいつでもお声をかけてくださいね。 少しでもお役に立てればと思います。 これから夏本番です!
暑さに負けない身体を作りましょうね!

2015年6月 頭痛について

こんにちは!
5月後半は例年にないほど暑い日が続きましたが、体調崩されていないでしょうか?
今月はついに梅雨です!
6月に入った今月は、お天気のすぐれない日にも起こりやすい頭痛についてお話させていただきます。

15歳以上の日本人のうち、3人に1人は悩んでいると言われている頭痛
耳慣れた言葉になりつつある疾患ですが、実は原因は様々でひどくなると日常生活に支障をきたす場合や、くも膜下出血や脳出血など命に関わる病気が隠れていることもあります。

さまざま種類がある頭痛ですが、今回は慢性頭痛といわれている「緊張型頭痛」と「偏頭痛」のうち、「緊張型頭痛」についてお話します。

「緊張型頭痛」は、頭の横の筋肉や、肩や首の筋肉が緊張することで起きる血行障害痛です。
パソコン操作など長時間同じ姿勢をとり続けている方には身に覚えがあるのではないでしょうか?

仕事の終わりの午後から夕方にかけて痛みが現れやすく、後頭部から首筋を中心に頭全体が小さいヘルメットをかぶったようなギューッとしめつけられるような痛みを感じます。同時に目の疲れや倦怠感が起こるのも緊張型頭痛の特徴です。

吐き気や嘔吐などといった症状は現れませんが、数時間から数ヶ月以上も続くなど、慢性化するケースもありますので「肩こりは昔からだから」、「凝っているのが普通だから」と症状に気付いていない、諦めている方もいらっしゃるかと思います。

治療院に行く時間が頻繁に取れない方も職場やご家庭で首のストレッチ、肩を回してみたりデスクに座ったまま前屈をするなど、同じ姿勢を取り続けないように対策はできますよ!
それから合わない枕も原因になりますので要注意です!

ですが、ご自身で予防、対策がしきれないと感じた時は我慢せずひどくなりすぎる前にご相談ください。
しっかりとした土台をつくり、不調を感じにくい身体にして梅雨、夏を迎えましょうね!

2015年5月 女性の腰痛について

こんにちは!
暖かい季節になりましたね。
朝晩はまだ少し冷えますが、日中はポカポカです!

今月は4月の季節の変わり目に来院された患者様の中でも特に多かった腰痛のお話をさせていただきます。

腰痛は筋肉や脊椎などがなんらかの負荷によって損傷し痛みが発生するものですが、痛みの大小に関わらず経験された事がある方も多いと思いのではないでしょうか?
男性女性関係なく、来院される患者様の中でも肩こりと並んで多いのが腰痛ですが、女性は男性に比べて腰痛を起こしやすい条件があるのです。
それは、、、骨盤です!
女性の骨盤は、妊娠・出産に適するために扁平で幅広くなっています。
この構造は、妊娠・出産に適していますが、直立歩行に適しているとは言いがたいのです。
なぜなら、そのバランスを取るために腰部の筋肉・靭帯にストレスがかかりやすくなるためです。
バランスを保持する上で上半身の負荷を支える大事な部分であるにもかかわらず、腰は前屈・後屈、回旋などの可動域が大きい分、構造的なもろさもあるのです。
そこに立ちっぱなしや座りっぱなしなどの同姿勢や日常のちょっとしたクセ(足を組むなど)により、さらに負担がかあかり痛みが出ているのです。
また、女性は月経周期と関連して腰痛が起こる事があります。
その多くは、ストレス・不規則な生活・睡眠不足などにより正常の女性ホルモンのバランスが乱れる事で分泌量が増減し、そのサイクルが変化すると不調として現れやすいのです。

お仕事中や家事の間、同姿勢でいる事が多い方は、こまめに動いたり、その場で軽くストレッチをしてみてください。
また過度のストレスを感じたら、無理をしない・たまには自分を思い切り甘やかしてみる・楽しい事をイメージする、など気分を切りかえてみるのもいいと思います。

思い返せば普段の生活のあらゆるところに原因は潜んでいます。
無理のないところから気をつけてみてはいかがでしょうか?
鍼灸の事だけでなく、ストレッチの方法などもご紹介しますのでお気軽にご相談ください。
痛みとうまく付き合って、日常生活を楽しく過ごして頂けたらと思います。

2015年4月 疲労感について

4月に入り、やっと日中過ごしやすくなってきましたね。
3月末に桜の開花も発表され、今週末が満開の予報です!楽しみですね。
ポカポカ気持ちのいい季節ですが、まだまだ季節の変わり目、朝晩の冷えは油断できません。
そんな不安定な気候が続く今月は、疲労感についてお話しします。

疲労感とは、言葉の通り疲労を感じること、日本人の約6割もの人が疲労を感じているといわれています。
具体的には、体がだるい、体が重い、息切れがする、なんとなく疲れやすい、など様々ですが、この"なんとなく"が気持ちを不安定にさせる要因でもあります。

疲労感は、末梢性の疲労と中枢性の疲労に大きく分類されます。
末梢性(身体的)疲労とは、運動をした事事などによる主に筋肉の疲れで、
中枢性(精神的)疲労は、脳が疲れを感じている状態です。長時間の考え事や精神的な緊張状態が続いた時に脳の調整能力が充分に働かなくなって疲労を感じるようになります。その他、食生活の乱れや不規則な生活、運動不足も原因になります。

鍼灸治療では、倦怠感や疲労感がある状態のときは鍼と同時にお灸がとても効果的です。
怒り、悲しみ、恐怖などの感情が過度になることで胃腸の働きが低下します。
消化吸収を高めるツボや、エネルギーを蓄える丹田(下腹部)を温めると身体も心もスッキリしますよ。
同じ疲労でも、スポーツや自分が楽しい時間を過ごした後の疲労感はとても気持ちがいいものです。
精神状態や気持ちのもちようで身体に現れる症状は大きく変わります。
また、誰かとお話をすることで気分が良くなることもあります。
是非、いろんなお話をしましょう!

2015年3月 肩こりについて

今月は日本人の成人3人に2人は悩んでいるとされる
肩こり」についてお話させていただきます。

当院に来院される患者さんの主訴の中でも最も多い愁訴のうちのひとつが肩こりです。立ちっぱなし、座りっぱなし、パソコン作業などで疲れて硬くなった筋肉が近くを通る血管を圧迫し、血の巡りを悪くします。その為、筋肉に届く酸素の量も減り、さらに筋肉は硬くなりますコリを感じるようになります。その他、なで肩、猫背などの不良姿勢、不適切な姿勢の持続などで増強します。患者さんお一人お一人症状は様々です。患者さんに合わせて肩はもちろん、首や腕、時には足のツボを使い治療をすすめていきます。

ツボは身体中に数百とありますが、ランダムにあるというわけではなく、電車のように線路
【経絡】があり、その線上に駅【経穴(ツボ)】が存在します。そのため「気」の流れを大切にする東洋医学では経絡に沿う治療もしています。肩こりの治療で肩以外にアプローチするのはその為です。

そして肩こりは日々のストレッチで改善することも多く、鍼灸治療効果も持続します。
簡単なストレッチをお教えしますのでお気軽にお声をかけてくださいね!

2015年2月 性差医療について

”性差医療”という言葉をご存じでしょうか?
性差医療とは、言葉の通り性差に基づいた適切な医療を提供する事を目的とした女性のための、あるいは男性のためのよりよい医療を指向する新しい概念による医療です。

東洋医学は本来、「個の医療」とされており、個々に応じた最適な医療を提供するために独自の診察体系を築き上げてきました。個々に応じた最適な医療とは、1人ひとりの症状に合わせた、いわばオーダーメイド医療です。

1人ひとり「個」を重視する視点は、もちろん性差も含まれています。
本やコマーシャルでも耳にした事がある方も多いと思いますが、女性は7の倍数、男性は8の倍数で成長・発育するとされています。
これは約2,300年前に発行されたと言われる中国最古の医学書
「黄帝内経(こうていだいけい)」にも記されています。
近年、ホルモンバランスや生活習慣など、性差で考えられる事が多くなりましたが、東洋医学でな古くから性差医療の視点があったといえると思います。

今回は女性の訴えの中でも特に多く、この季節につらい冷え(冷え性)についてお話しさせていただきます。
冷えは、頭痛や腰痛・生理痛、あるいは疲れやすいなどを訴える方の多くに共通しています。
そもそも冷えとは、自律神経の失調が血管運動神経を傷害し、毛細血管の流れを妨げ血行不良になると考えられていますが、血行不良は同時に疼痛(とうつう)も招きやすくなります。という事は、頭痛や生理痛の主な原因は冷えとも言えるわけです。

気候や冷たい食事などからなる場合もありますが、その外因も含めて、身体を温める力が弱くなっている時に冷えは起こりやすく、鍼灸では、厚着やお風呂、食事などでは改善しきれない身体内部の不快な冷えを取りやすい状態に近づける治療をしていきます。

身体のさまざまなツボを使い鍼や灸を使って刺激していきますが、これは”冷えを治す”というより、”ご自身の力で身体を温め、冷えにくい身体をつくる、元の健康な状態に戻すお手伝いをする”のです。
私は東洋医学のこういった言葉の表現がとても好きです。
もちろんご家庭でもできる予防・対策も大切ですし、おうちで簡単にできるお灸などで使うツボもお教えしますよ。